9月の活動状況
平成30年(2018)

















二百二十日
 9月1日頃(2018年は9月1日)。立春から数えて210日目。 この時季は稲が開花・結実する大事なときですが、台風が相
次いで襲来し、農作物が被害を受けてしまうことがよくあり、厄日とか荒れ日などといわれています。一つの目安として警戒を
呼びかけていたようです。立春から数えて220日目の二百二十日も厄日と考えられています。
 二百十日は伊勢の船乗りたちが長年の経験によって凶日としたといわれています、雑節として暦に記載されたのは江戸時
代で、八十八夜とほぼ同じ頃です。先人たちの経験に基づいた生活の知恵が暦となっているのですね。

白露
 9月8日頃(2018年は9月8日)。 および秋分までの期間。太陽黄径165度。処暑から数えて15日目頃。この日から仲秋
になります。 草の葉に白い露が結ぶという意味。夜の間に大気が冷え込み、草花に朝露が宿ることから名づけられたのでし
ょう。野には薄の穂が顔を出し、太陽が離れていくため空が高くなるなど、本格的な秋の到来を感じられる頃です。日中はまだ
暑さが残りますが、朝夕の涼しさの中に肌寒さも感じ始めます。

敬老の日
 9月17日(平成30年・2018年)。※9月の第3月曜日。多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日。元
々は1954年に「としよりの日」という名前で制定されました。 でも、この名前はちょっとひどいですよね。やはりそういう声が
上がったらしく、1964年に「敬老の日」 に改められ、2003年からはハッピーマンデーの一環で9月の第3月曜日になりまし
た。本当に老人の方々を敬愛する思いがあるのなら、連休にするため、年によって移動するような定め方ではなく、きちんと
日にちを定めるべきだと思うのは私だけでしょうか。今はとても若々しくはつらつとした元気なお年寄りが多く「おじいちゃん」
「おばあちゃん」と呼びかけるのをためらうことも。敬老の日のお祝いをするタイミングって結構難しいですね。

彼岸
 春分・秋分の前後3日を合わせた7日間。2018年は、春の彼岸:3月18日~24日、秋の彼岸:9月20日~26日最初の
日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」、真ん中にあたる春分・秋分を「彼岸の中日(ちゅうにち)」といいます。仏教では
、私たちの住む煩悩(ぼんのう)の世界をこちらの岸、三途の川(さんずのかわ)を挟んで、ご先祖様の霊が住む世界をあちら
の岸と考えられていて、こちらの岸を「此岸(しがん)」あちらの岸を「彼岸」といいます。この極楽浄土は西の彼方にあるとされ
ているため、太陽が真西に沈む春分・秋分にお墓参りや先祖供養を行うようになりました。これは仏教にはない習慣で、日本
独自のものです。中日に夕陽を拝むと功徳があるといわれています。お寺では、この期間「彼岸会(ひがんえ)」の法要が営
われます。

十五夜
 旧暦の8月15日、新暦では9月の中旬(2018年は9月24日)。お月見、名月、中秋の名月、芋名月とも呼ばれます。中国
では、唐の時代から中秋の名月を鑑賞する風習があったようです。日本では平安時代の貴族の間に取り入れられ、次第に武
士や町民に広まりました。昔は、月の満ち欠けにより月日を知り、農事を行いました。十五夜の満月の夜は祭儀の行われる
大切な節目でもあったようです。満月に見立てたお団子と魔除けの力があるといわれるすすきをお供えします。日本では昔か
ら、同じ場所で十五夜と十三夜の両方を観賞する風習が一般的です。どちらか一方だけ観賞するのは「片見月」といって忌ま
れていたからです。今は、十三夜は十五夜に比べてあまり一般的でないようで、十三夜の頃に月見団子を販売していない和
菓子屋さんもあるようです。でも、両方の月を愛でるのは、日本独特の風情ある風習ですから、ぜひどちらの月も楽しんでみて
ください。※旧暦では8月15日が十五夜。月の満ち引きで暦を決めていて、新月(朔)を1日としていましたので、十五夜は毎
年同じ日で満月でした。現在は新暦に合わせていますので、旧暦の8月15日は年によって違いますし、必ずしも満月とは限
りません。むしろ、満月でないことの方が多いです。