8月の活動状況
令和元年(2019)

















立秋
 8月8日頃(2019年は8月8日)。および処暑までの期間。太陽黄径135度。大暑から数えて15
日目ごろ。朝夕が涼しくなり、秋の気配が立つころ。
 立春からちょうど半年が経過し、この日から立冬の前日までが秋。暦の上では秋になりますが、日
中は、まだ残暑が厳しく1年で最も気温が高くなる時期です。この頃は、月遅れのお盆を前に各地で
夏祭りが開催されます。まだまだ夏のレジャーを楽しむ頃ですが、よく観察してみると秋の気配を感じ
ることができます。夏の風と秋の涼やかな風が混在し始めます。空を見上げると、巻雲など秋の雲も
見えますよ。この日から、残暑見舞いになります。 ※残暑が厳しくても、出すのは8月末までに。

梅雨明け宣言は立秋まで
 気象庁では、現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、梅雨入りと梅雨明けを「梅雨
の時期に関する気象情報」として発表しています。いわゆる「梅雨入り宣言」「梅雨明け宣言」ですが
、長梅雨で立秋までに明けない場合「梅雨明け宣言」はされません。「梅雨明けなし」となるのかしら
??

山の日
 日本の国民の祝日の一つ。8月11日。山の恩恵に感謝し、自然に親しむ祝日として、2014年に
制定された。16年から施行される。8月に祝日が設けられるのは初めてで、これにより国民の祝日
は年間15日から16日に増える。
 山の日とは、2019年から新たに制定された祝日で、 毎年『8月11日』と定められています。
 祝日の趣旨としては、 「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」 といったものです。この祝
日により、お盆休み(一般的には13日~16日)や間の土曜日を加えて6連休となります。
 何故制定されたのか?「何か明確な理由があって制定されたのでは?」と思うかもしれませんが、
実は山に関して何か特別なことがあった、などということはありません。制定の経緯としては、 日本
山岳会や既に「山の日」を定めていた地方自治体、自然保護団体などの団体の意見があり、 超党
派の「山の日制定議員連盟」が結成、国会で祝日の改正案を提出し、これが可決。このような流れが
あります。しかし、山に関して特別な出来事がなかったとするなら、 「山の日は何故8月11日に制定
されたのだろうか?」 このように思われたのではないでしょうか。
 次に8月11日に制定された理由や経緯について説明していきます。何故8月11日なのか?山の
日を制定するとなった時、 最初は日にちに関して以下の様な案がありました。※6月上旬。※海の
日の次の日。※お盆前。この中から主に「お盆と繋げて長期休暇に利用しやすい」という理由から、
最初はお盆前の8月12日に決まりました。
 しかし、8月12日といえば1985年に『日本航空123便墜落事件』があった日なので、 この日を祝う
ための日とするのは不謹慎とされ、8月11日になったのです。またこの他にも、 「八=山の形」「11
=木々が連なる姿」 これらを連想することにも、この日が選ばれた理由があります。

お盆
 正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)と言い、夏に祖先の霊を祀る行事。元々は旧暦の7月15日を中心
としたものだったのですが、現在は月遅れにあたる8月15日が一般的になっています。
 お盆には、先祖や亡くなった人達の精霊が道に迷わず帰って来ることができるように、13日の夕刻
に盆提灯を灯し、庭先に迎え火として麻幹(おがら)を焚きます。14、15日は精霊は家にとどまり、1
6日の夜帰って行きます。今度は送り火を焚き、霊を送り出します。
 京都の大文字焼きはご存知だと思いますが、 これは正式には「五山の送り火」といいます。これも、
お迎えした先祖の霊をお送りする送り火です。現在行われているお盆は、本来の盂蘭盆会(うらぼん
え)と日本古来の五穀豊穣を祝う収穫祭、水紙祭などが合わさったものだと考えられています。

盂蘭盆会(うらぼんえ)
 梵語(ぼんご・サンスクリット語)の「ウランバナ」からきています。「ウラバンナ」とは”逆さ吊り”という
意味。釈迦の弟子の目連が、餓鬼道(がきどう)に落ちて苦しんでいる亡き母を見ます。釈迦は、夏安
居(げあんご)の終わりの日にあたる7月15日に、修行を終えた僧侶たちにごちそうを振る舞い、供養
するよう教えます。その教えに従ったところ、母親は無事成仏できたといわれています。これが盂蘭盆
会の由来となりました。

新盆(にいぼん)について
 四十九日の忌明け後に初めて迎える盆。初盆(はつぼん)ともいいます。通常よりも早く、1~7日に
盆棚を作ります。近親者は盆提灯を贈ります。 ※最近は盆提灯を贈る代わりに現金を贈るのが一般
的。新盆を迎える家は、故人と親しかった人や親類を招いて、僧侶に棚経(たなぎょう)をあげていただ
き、盛大に供養します。

処暑
 8月23日頃(2019年は8月23日)。および、白露までの期間。太陽黄径150度。立秋から数えて1
5日目ごろ。暑さが和らぐという意味。萩の花が咲き、穀物が実り始める頃。厳しい暑さの峠を越し、朝
夕は涼風が吹き始め、山間部では早朝に白い露が降り始め秋の気配を感じます。この頃は台風のシ
ーズンでもあり、二百十日、二百二十日とともに台風襲来の特異日です。
 夏バテや食中毒にかかりやすい時期でもありますので、まだまだ注意が必要です。夏の家具や雑貨
を片づけ、秋の準備を始める目安にしましょう。台風への備えもお忘れなく。

地蔵盆
 町内のお地蔵様をおまつりし、子どもたちの健やかな成長を願う催しで8月23、24日の地蔵菩薩の
縁日を中心に行われます。主に、京都を中心とした近畿地方や北陸、信州で行われているようで、関
東・東海地方ではほとんどないようです。京都では、各町内ごと地蔵尊の前に屋台を組んで花や餅な
どのお供物をし、子どもたちはゲームをしたりお菓子をいただいたりして過ごします。