1月の活動状況
令和3年(2021)

















お正月飾りと片付け

 お正月飾りの意味や、いつはずしたら良いかご存知でしょうか?門松や鏡餅といった言葉は知っているもの
の、実際はどのような意味があるかなど、意外に知らないことが多いですね。

 池上彰さんの番組で、お正月飾りの意味や、いつはずすのか?という内容を分かりやすく放送をしていまし
たので、ご紹介いたします。

お正月飾りをする理由
 お正月飾りをする理由は、「年神様をお迎えするため」です。年神様(としがみさま)とは、各家庭にやってくる
豊作や幸せをもたらしてくれる神様のことです。お正月は年神様を迎えるために、おもてなしをしてお見送りを
する行事なのです。

門松
 年神様が、「迷うことなく、わが家にお越しください」という目印に門松を飾りますなぜ松の木を飾るのかという
と、昔から松は「神が宿る神聖な樹木」とされていて、長寿や不老不死の象徴とされているからです。

しめ飾り
 しめ飾りは、年神様を迎える準備ができたことを示す印です。

鏡餅
 鏡餅は、年神様へのお供え物で「依り代(よりしろ)」と言います。依り代とは、神様がお過ごしになる場所のこ
とです。昔から「鏡」には、神様が宿るとされているため、ご神体としての鏡を餅で現わしているのです。

お正月飾りはいつしまう
 それでは、お正月飾りはいつ(何日に)しまうのでしょうか?正月飾りは「松の内(まつのうち)」までに片付
けます
。松の内とは、年神様が降りてきている期間のことを言い、地域によって異なります。
 ※関東圏 7日まで
 ※関西圏 15日まで
 ※地域の風習で別の日の場合もあります。

説1
 昔は全国共通で、1月15日が松の内でしたが、江戸時代にその日が将軍の月命日になってしまったことがあ
り、1月11日に変更されたました。そして幕府は、松の内を避けるために、「1月7日を飾りおさめとする」というお
触れを公布しました。幕府の影響力が強かった関東地方では、1月7日をもって飾りを全部片づけるスタイルに
なったと言われています。したがって関東圏は1月7日が松の内になったのです。

説2
 もう一つは、1657年1月18日に起こった明暦の大火により、1月7日になったという説があります。江戸は明
暦の大火により、三日間燃え続けたと言われています。燃えやすい門松や松飾りを早くしまう必要があるという
ことで、1月7日になったのではないかとも言われています。

お正月飾りの片付け方法
 お正月飾りを片付ける方法で悩まれたことはないでしょうか。年神様をお迎えした神聖なお飾りを、一般ごみ
と一緒に出すのはどうも気が引けてしまいますね。お飾りを片付ける方法はいくつかありますのでご紹介いたし
ます。神社仏閣でお焚き上げをしてもらう。近くの神社やお寺に持ってゆき、お焚き上げをしてもらう方法です。

どんど焼き
 私が子供の頃は、どんど焼きにお正月飾りを炊き上げてもらっていました。どんど焼きは、一年の豊作・大漁・
無病息災などを祈る火祭りです。最近は少子高齢化で、どんど焼きの担い手がいないこと、大規模なお焚き上
げは火事を懸念して行わなくなる地域が多くなりました。

家庭の一般ゴミに出す方法
 家庭の一般ごみで片付ける方法もあります。ただし、ゴミと同じ袋に混ぜて出さずに、お飾りを塩で清めてから
紙に包み、大きな袋に入れて出します。

まとめ
 お正月飾りの意味と、片付ける日は「松の内」までということを、お分かりいただけましたでしょうか。門松やし
め飾り、鏡餅などの言葉は知っていても、意外にお正月行事の本来の意味を知らないことがありますね。関東
関西など、地域によって日にちは異なりますが、お正月飾りは年神様が降りてきている期間までに片付けまし
ょう。これで来年のお正月は、気持ちよく年神様をお迎えすることが出来ますね