6月の活動状況
平成30年(2018)
 








     
     
     
     
     
     
     
     









衣替え・衣更え
 平安時代の宮中で始まった習慣で、衣服を夏服に替える日。和服でも、この日から裏地のついていない単衣(
ひとえ)になります。
水無月
雨がたくさん降る時季なのに”水の無い月”って変なのって思われますよね。「水無月」の”無”は”の”にあたる連
体助詞ですので、「水無月」は”水の月”ということになります。田植えが済み、田に水を張る必要があることから
”水の月”→「水無月」と呼ばれるようになったようです。
 京都では6月30日の「夏越しの祓(なごしのはらえ)」に「水無月」という和菓子をいただく習慣があります。
入梅
 6月11日頃(2018年は6月11日)。昔は芒種の後の最初の壬(みずのえ)の日とされていましたが、現在は太
陽黄径80度の日とされています。
芒種から数えて6日目頃。暦の上での梅雨入り。梅の実が黄色く色づき、梅雨 に入る頃を示します。実際の梅雨
入りとは異なります。この日から約30日間が梅雨の期間になります。
 農家にとっては、田植えの日を決めるうえでも、梅雨の時期を知ることは重要でした。昔は、今のように気象情
報が発達していないため、江戸時代、目安として暦の上で入梅を設けたのだと考えられています。
梅雨(ばいう・つゆ)
 中国、韓国、日本(北海道を除く)などの東アジアに見られる雨季のこと。中国で梅の実が熟する頃の雨季を梅
雨(めいゆ)と呼ばれていて、それが日本に伝わったとされています。また、黴(かび)が生えやすい時季なので「
黴雨」と書いて「ばいう」と名付けられたようですが、ちょうど梅の実が収穫される頃にあたることから「梅」の字を
あてて「梅雨」と書くようになったといわれています。
 「つゆ」という呼び方については「露」、梅の実が熟して潰れる時季であることから「潰ゆ(つゆ)」など、諸説あり
ます。古くは「五月雨(さみだれ)」「つゆ」「ながし」などと呼ばれていました。
夏至
 6月21日頃(2018年は6月21日)。および小暑までの期間。太陽黄径90度。芒種から数えて15日目頃。1年
で、昼間が最も長く、夜が最も短い日。冬至と比較すると、昼間の時間差は4時間以上もあります。暦の上では夏
季の真ん中にあたりますが、実際には梅雨の真っ盛りで、農家では田植えに繁忙を極める頃。暑さのピークは1ヵ
月ほど先になります。
 冬至にはかぼちゃを食べる風習がありますが、夏至は地方によって様々で、関西ではこの日にタコを食べる習
慣があり、関東地方では焼き餅をお供えたりします。沖縄では、この頃に吹く季節風を「夏至南風」といいます。こ
の風が吹くと、梅雨が明けて本格的な夏の訪れるそうです。
二見興玉神社 夏至祭
 太陽のエネルギーが最も溢れる夏至の日の出と共に禊をする祭典で夫婦岩の前で行います。古くから二見浦
一帯は、伊勢参宮を控えた人々が心身を清め、罪穢れを祓うべく、禊祓をされた場所でした。午前3時30分より夏
至祭が斎行され、続いて日の出の時刻(午前4時40分頃)に合わせて禊行事が行われます。
 ※夏至の前後1ヵ月だけ、夫婦岩の間から朝日が昇ります。
夏越しの祓
 旧暦の6月末に行われる「夏越の祓」は、半年分のケガレを落とす行事で、この後の半年の健康と厄除けを祈願
します。由来は神話の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらひ)にまで遡るそうですが、新暦に移った
現在でも、6月30日ごろ日本各地の神社で行なわれている伝統行事です。
※「夏越の祓」と「年越の祓」
 半年に一度の厄落としである6月の「夏越の祓」。さらに半年後の12月末には、同様に厄除けをする「年越の祓
」があります。この二つは対になる行事で、心身を清めてお盆や新しい年を迎えるためのもの。大晦日の年越し行
事のような派手さはありませんが、「夏越の祓」も大切な節目の行事とされています。
※「茅の輪くぐり」(ちのわくぐり)で厄落とし
 厄落としの方法として「茅の輪くぐり」が行われます。茅の輪とは、チガヤという草で編んだ輪のことです。神社の
境内に作られた大きな茅の輪の中を「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱
えながら8の字を書くように3度くぐり抜けます。茅の輪をくぐることで、病気や災いを免れることができるとされてい
ます。
 「茅の輪くぐり」については日本神話に基づいているといわれています。昔、ある兄弟のところに、一人の旅人が
現れて一夜の宿を乞いました。裕福な兄は旅人を冷たく断り、貧しいながらも弟の蘇民将来(そみんしょうらい)は
温かく旅人をもてなしました。数年後、旅人が恩返しにと再び蘇民を訪れますが、実はこの旅人はスサノオノミコト
で、その教えに従って茅の輪を腰に付けたところ、疫病から逃れられ、子々孫々まで繁栄したということです。この
故事に基づき、家の玄関に「蘇民将来札」という札を貼り、厄除けにするという風習も残っています。
 









街角で見かけたポスター